ALA(アラ)と言う言葉を知っていますか?ALAとは「5-Amino Levulinic Acid(5‐アミノレブリン酸)」の略称で、アミノ酸の一種です。このALAといわれるアミノ酸が今、さまざまな分野で注目を集めているのです。
ALAはミトコンドリア内でエネルギー代謝を活発にし、全身の代謝を促進する働きがあります。
「基礎代謝」は、心臓を動かしたり呼吸をしたり、体温を保つなど「生きるために必要なエネルギー」。1日の総消費エネルギーのうち基礎代謝の占める割合は、なんと全体の“7割以上”と言われています。この基礎代謝は年齢と共に低下していくのですが、それが原因で太りやすくなったり、疲れやすくなることがあります。
逆に代謝機能が高まっていると、疲れにくく太りにくい体に。また細胞の老化による、お肌のハリ、たるみなどを抑制出来るのです。
人の細胞内に存在するALAは、細胞内のミトコンドリア(細胞小器官)に取り込まれる時に、さまざまな物質に姿を変え、最終的に「ヘム(ヘモグロビンの色素部分に相当する物質)」や「シトクロム」、「ビタミンB12」という物質に体内で変換されます。この「ヘム」や「シトクロム」という物質は、ミトコンドリアのエネルギー生産の過程において、とても重要な物質。ミトコンドリア内でエネルギー代謝を活発にし、全身の代謝を促進する働きがあるのです。
私たちの体内では、1日に約600mgのALAが生合成されています。その量は、加齢やストレスなどによって徐々に減少していきますが、食べ物からでも摂取が可能。ALAの多く含まれている食物には、ほうれん草などの緑黄色野菜や黒酢、赤ワインなどがあります。一方、植物にとってALAは、葉緑素(クロロフィル)をつくる素となっています。そのためALAを植物に与えるとストレス環境下に強くなり、かつ風味の良い野菜や果物ができるとされ、家庭用の肥料としても利用されています。
美と健康を維持するためには、体の代謝機能を高めておくことが大切です。そのためにも、ALAを含む食材を日常に取り入れて、いつまでも若々しく健康な体をキープしましょう。