「基礎代謝」とは、心臓を動かしたり呼吸をしたり、体温を保つなど「生きるために必要なエネルギー」のことで、男性は18歳頃、女性は15歳頃をピークに、年齢と共に低下していきます。1日の総消費エネルギーの内、基礎代謝の占める割合は、なんと全体の“7割以上”。
また、基礎代謝は24時間絶え間無く消費され、活動中は基礎代謝の消費量の上に活動エネルギーがプラスされて使われているため、標準的な活動量の人であれば、体内で消費されるエネルギーの大半は基礎代謝が占めることになります。
一方で、基礎代謝が低下すると、若い頃と同じ生活でも、太りやすくなったり、疲れやすくなることがあります。つまり、“痩せやすく太りにくい体”を維持するためには、「基礎代謝が高いこと」が重要なのです。
そんな基礎代謝アップと深い関係性にあるのが、アミノ酸の一種であるALA(5-アミノレブリン酸)。細胞内のミトコンドリアの中に存在し、Fe(鉄)と結びついてヘムとなり、血液中のヘモグロビンなどの原料となります。このALAは、体内で作り出すことができますが、加齢とともに減少してしまうので、食べ物(ほうれん草などの緑黄色野菜や黒酢、赤ワインなど)から摂取します。そして、十分に体内に取り入れることで、ミトコンドリアが活性化され、代謝がアップ! 結果、内臓脂肪の蓄積を防ぐことができます。内臓脂肪の減少は、メタボリックシンドロームの予防、ひいては心筋梗塞や脳梗塞の予防にも効果があるといわれています。また、基礎代謝のアップとともに体温も高くなるので、免疫力もアップ!
さまざまな、うれしい健康効果を期待できるでしょう。
ALAは体内でも作られますが、年齢と共に体内で作られる量は徐々に減ってしまいます。ALAを意識的に体外から摂取することが、基礎代謝を上げて年齢に負けない元気な体作りのために必要と考えられます。