ALAって何?

ALAって何?

図1:ALAの化学構造式

ALAとは5-Amino Levulinic Acid (5-アミノレブリン酸)の略称です。 36億年前、地球上に生命が誕生したときにもALAが関わっていたと考えられ、 生命の根源物質とも言われています。根源物質だからこそ、 ALAは今でも植物から動物までの広い種に存在して、生命維持のための重要な役割を担っているのです。
ALAは、植物においては、光合成を行うために必要な葉緑素(クロロフィル)の、ヒトや動物においては、赤血球のヘモグロビンの生合成のための原料であります。加えて、細胞内のミトコンドリアにおけるエネルギー生産を支えています。 ALAは、私たちが普段口にしている食品にも含まれており、日頃からALAを摂取しています。なかでも、赤ワインやかいわれ大根、お茶、お酢等の食品に多く含まれています。

進むALAの活用

従来、ALAは化学的な合成方法によって製造されていました。しかし、製造コストが非常に高く、用途は研究用などに限られていました。この難題を解決しようと、コスモ石油の研究陣が取り組みました。長い研究期間を経て、酒・しょう油を作るのと同じ発酵法によって、ALAを製造することに成功したのです。光合成細菌という微生物を使い、従来よりも安価でかつ大量にできる新製法は、様々な分野におけるALAの応用を可能にしました。 ALAの用途研究では、植物にALAを与えることで収穫量が増える、果実の糖度が上がるなどの成果が発表されております。この成果を基に「ALA含有肥料」が世界各地に広がっているのです。また、ALAの応用研究は、植物に限りません。ヒトにおいてもスキンケア、医療などのヘルスケア分野の幅広い領域で研究が進んでいるのです。

図2:ALAの活用領域

ミトコンドリアとALAの関係とは?
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